ここ最近、直接お会いする方や電話で相談を多く受け付けていると再確認することがあります。それはこのサイトばかりではなく髪に悩む方たちが本当に深刻な思いをもっておられるということです。
全国から遥遥、名古屋まで御来店いただくお客様の第一印象はとても辛い日々を送っていたんだろうなと感じます。自分の悩みを簡単に人に打ち明けるというのは大変な勇気が必要だと思います。心の奥底で人には話せない毎日を過ごす。鏡や昔の写真とにらめっこをするような事もあるでしょう。正直、鏡が怖いとの話を良く耳にします。
ですが大体の場合、ご自身が心配しているほど深刻な問題ではなく、ちゃんとしたケアをご自身が毎日していただければ十分に回復すること。その為に頭皮の状態をチェックしてその人にあったシャンプーや育毛剤を選ぶのは大変重要なことです。
殆どの方が店に来店いただいた時と帰る時の表情が全く違うのがとてもうれしく感じます。心にあった蟠りがなくなって気持ちが少し楽になるようです。
先日も遠くから御来店いただいたお客様がいました。美容師の些細な言葉が原因で髪が心配になったそうです。幸いにもその方は家族の方に相談をしたそうです。そのご家族の後押しもあり名古屋まで来て相談にのり、ケアをさせていただきました。頭皮エステをする前と後では素人の方が見ても違いは明らかです。あと大切なのはどのようにそれを維持するかです。お帰りになってからも商品の使い方に対する疑問や当日聞きそびれたことへの質問をいただきました。ですが何よりも最初にその方とお話をした時よりも今の声に元気が満ち溢れていることが一番のケアなのではないかと思います。
同時期に県内に住む別の男性も相談とケアをさせていただきました。幸いにも同じ県なので相談を受ける際にも直接来店いただけます。ケアに来店いただいてから3週間がたった先日、お近くに用事があったので質問があるのでと御来店いただき、内容を伺った後に頭皮をチェックしました。
きっとアドバイスを忠実に守っていただいているのでしょう。自分で行うケアがしっかりと出来ているのが画面ではっきりとわかりました。お近くにお住まいなのでこれほど頻繁に内容をチェックできるのは事実です。ですがその方と同じケアを遠く離れた所で行っている別の方たちも同じような頭皮の状態であってくれたらきっと良くなると感じました。
このブログやサイトはできる限り、最新の情報を提供するように日ごろから努力しています。ですが時折思うのが皆さんに前向きな気持ちになっていただくことが一番のアドバイスでもあり、ケアではないかと感じることがあります。
先日もご相談いただいた方が髪に悩んで不登校になっている大学生の方がいました。友達からかけられた冗談のような一言で彼は学校や友人と距離を置くようになってしまったそうです。家に引きこもり、インターネットで様々な情報を探す毎日。その時にこのサイトを見てご連絡をいただきました。
彼がその時に語ったような話を今まで何百回、何千回と相談を受けています。一通り話を聞いた後に彼がこれから出来るケアをアドバイスしました。そして何よりも引きこもっていてもなんの解決にもならないことも話をしました。
僕も過去に円形脱毛症で全体の70%以上の髪がなくなりました。当時、髪が長くて円形脱毛が出来、そこから抜けたので落ち武者のようになってしまいました。美容師という職業柄、自分が仕事にでなければ何もはじまりません。自分が髪が抜け落ちているのには毎日、目の前には自分よりも年齢が上なのにフサフサな髪をしたお客様を接客しなくてはいけなかった。自分はこんな醜い容姿になっているのに人を綺麗にしたりカッコよくするような仕事を続けなければいけなかった。
帽子をかぶったり、カツラをかぶることも考えました。あらゆる方法をつかって抜けている箇所を隠す努力もしました。所が当時付き合っていた方だけには自分の本音を語ることができた。仕事に出たくないことや外を歩くことも頭を隠しじゃないと嫌だと子供のわがままのような事を言っていた記憶があります。ですがその時に彼女は頭を隠してでも帽子をかぶってでもいいから外にでなさいと言われました。
本当は髪が抜けてしまっている自分と一緒にいる彼女にも申し訳ないと感じていました。その人にも抜けた部分を隠すために塗っていた粉をとった姿を見せることができませんでした。所が休みの日に家で寝ていると人影があり、そこに彼女が立っていました。当然誰かと会うと思ってもいないので隠すことすらしていません。突然彼女が現れたことに僕はすごく腹が立ち文句を言おうとしたら一言(別にいいじゃん)と言ってそのまま椅子にドンと座り、僕に準備するようにいいました。
正直、怒るのを通り超え、可笑しくなっていました。こんな姿の彼氏と歩くことも平気でこの姿を見ても眉一つ動かさない。人が死にたいくらいに悩んでいる事をいいじゃんと一言で終わらせてしまうこの神経。
ですがそのような態度が一番安心感を与えてくれたんです。自分がどんな身なりになってもどんな状況でもこいつがいてくれる。今まで頭を隠していた自分がばかばかしくなりそれ以来、平気で抜けた状態で外出や仕事をするようになりました。不思議なことに髪が生え始めたのはその1週間後のことです。
皆さんにとって、家族や友人、恋人もきっと同じです。一番隠したいと思っている相手が一番皆さんがどのような容姿をしていても支えてくれる人たちです。だからこそ僕に自分の悩みを打ち明けるように周りの方に本音で話してみてください。きっと最新の育毛技術や発毛サロンよりも回復への近道だと思います。
その時の写真が残っていたら皆さんにぜひ今と見比べていただきたいのですがさすがに写真を撮る勇気がありませんでしたが今まで僕が会ってきた何百人の中でもっとも髪が抜けて酷い有様だったのは僕自身です。