髪の悩みQ&A

過去にご相談頂いた内容で代表的な質問を掲載しております。
質問の前に、まずはこちらをご覧になってみてください。

男性ホルモンの脱毛に対する影響を教えてください

 

 男性ホルモンは血液中のたんぱく質が、毛乳頭で髪に変化する際に、邪魔する物質を生成してしまいます。
一般的には5AリアクターゼやDHTという名称で呼ばれています。
男性も30代にもなると男性ホルモンと女性ホルモンのバランスが極端に開き、男性ホルモンによる影響など大きくなります。ひげや体毛などが濃くなるのも、男性ホルモンと女性ホルモンのバランスが影響してきます。
そのため10代後半の頃に比べると20代半ばから、ひげなどが以前に比べて濃くなるケースは誰でも経験するところです。

 ところが体毛が濃いからといって必ず髪も薄くなるというわけではありません。
近年10代後半で男性ホルモンの影響などを心配される方がありますが、実際周囲の方で体毛が濃いにもかかわらず、髪もしっかりとしている方がいると思います。
現在でも男性ホルモンの直接的影響は、研究段階で解明されている部分が多いのですが、医学的に言われる体がまだ成人を向かえていない段階で、男性ホルモンの分泌量を考えても、若いうちから男性型の脱毛ということは考えにくいと思います。

皮脂はどうして髪に悪影響を与えるのですか?

 

 ご理解いただきたいのは、皮脂はけして害を与えるために分泌されているわけではありません。
本来は皮膚の表面に皮脂の膜をつくり、皮膚の水分を保つために分泌されている物です。
 ところが近年の食文化(肉食中心)や生活習慣、さらにお使いのシャンプーなどによって皮脂が残留しやすかったり、過剰分泌している可能性があるのは事実です。

 日本人の男女の平均身長は、20年前に比べると急激に伸びているように、日本人の体の欧米化が進んでいるといわれるなか、食生活のバランスの乱れ等が、皮脂の分泌を過剰にしていると思われます。
 本来髪は、適度な隙間をもって生えているのですが、様々な要因で皮脂や老廃物が毛根を埋めてしまうと、髪が圧迫され十分な太さもって育つことができなくなり、自然脱毛などで抜け落ちた後、再度生えようとしても皮脂が邪魔をして生え出すことができなくなります。
 さらに現在のシャンプーは合成海面活性剤などが含まれるものが多く、これが濯ぎ不足で分泌された皮脂と混ざり合い、毛根を埋めてしまう可能性があります。

 多くの方がシャンプーは髪を洗うためにされていると思いますが、本来シャンプーとはラテン語でマッサージという意味があります。髪を綺麗にするためだけではなく、頭皮を洗うのと同時に血行を促進するという感覚をもってシャンプーをする必要があります。
  先ほどお話したような、肉食を中心とした食事が血行不良の原因となったり、コンビニなどの防腐剤が多く含まれるような食生活によって、亜鉛不足が原因で味覚障害を引き起こすことがあります。亜鉛はミネラルやたんぱく質と並んで髪の三大成分のひとつといわれ、通常の食事では摂取しにくいといわれています。

ケア商品はどのように選べばよいのですか?

 

 これは大変難しい問題です。一般的にCMなどで良く目にする商品は、広告の内容などから皆さん大変大きな期待を持たれると思います。
 ところが自らの状態(頭皮、毛根、髪質)を的確に知った上で商品を選ぶのと、ただ効きそうだからこの商品を試すというのでは、全く結果が変わってきます。
 事実市販品やサロン商品などをあわせてしまえばすごい数の商品がある中で、どれが自分に一番合っているかは分からないと思います。
 万能性が強い市販品は値段など手頃で、色々と試しやすいと思いますが、自分にあったケア商品は、ベストワンを選ぶより、オンリーワンを使用いただいたほうが確実に回復は見込めると思います。
 脱毛の原因は人それぞれであり、髪の長さ、生活習慣、現状、季節などが大きく影響しているため、話題の商品だからといって誰にでも効くわけではありません。

 さらにシャンプーを変えたのに結果がでない。育毛剤をつかっているのに髪が生えてこない。様々なご意見や感想があると思いますが、ケアは総合的に必要な商品を選ぶことによって、はじめて結果につながります。
  シャンプーを変えただけで脱毛が止まった。育毛剤だけの使用で髪が太くなった。これはその方々の現状に対し、ケア商品を取り入れることで状況が改善されたからであって、総合的な見地でケアをしようと思えば、やはり的確な診断を元にお使いになる商品を選んだほうが、回復は確実に見込めると思います。

市販品とサロン商品はどのように違うのでしょうか?

 

 基本的に市販品は出荷数も多く、販売経路や価格設定なども他の商品と似ているケースが多いと思います。このため、どのような人にでも受け入れられるように商品を作る必要が出てきます。また大量生産によりコストを抑える必要もあって、合成海面活性剤などの使用につながっています。
 それに比べるとサロン商品は値段も高く、どこにでも簡単に購入できるわけではありません。
 サロン商品は成分や効能などにおいて、有効性の高い商品が作りやすいのは事実です。従ってサロン商品は、誰にでも使いやすい商品として作られることよりも、特定の結果を出すために製造されている場合が多いことにより、その中から一番その方の状態に適した商品選びが可能になります。

髪の生え変わりのサイクルとは、どのようなものですか?

 

 人間も犬や猫と同じように髪が生え変わっています。ところが生え変わる周期(年数)が違い一度に全部の髪が生え変わるわけではありません。
 正常の状態で6年から7年に一度、生え変わると言われています。その期間には成長期、退行期、休止期がありこれを繰り返していきます。

 生まれた頃の写真を見ると良くわかると思いますが、人間は生まれたばかりの状態では、すべての髪が生えそろっているわけではありません。
 個人差もありますが、1,2歳で一定の本数の髪が生えそろうのですが、髪の生え変わる時期というのは一度に訪れるわけではなく、生え変わるピークの時期の1年前後は抜けやすくなります。
 生え変わる周期というのも、個人差や年齢などに大きく影響しています。40代もすぎると、だんだん生え変わる周期が短くなる為に、脱毛する本数が増える場合があります。
 さらに休止期にはいっている髪は、ある一定の期間全く伸びないのですが、その時の毛根(皮脂や老廃物、血行の良し悪し)の状態によって新しく生え始める髪におおきな影響を与えます。
 休止期を終えた髪が、成長期に戻る際に毛根などの状態がよければ、当然しっかりとした髪が生えるのですが、環境的に問題があれば、新しく生える髪に与える影響も大きくなります。
 そのために日頃から頭皮の状態を良くしておくことはとても大切なことです。

ストレスは髪にどのような影響を与えることがありますか?

 

 ストレスが円形脱毛症のような明確な形で現れる場合と、ストレスを含む様々な要因が少しずつ髪を弱らせる場合の二通りあります。
 円形脱毛症はストレスなどから、体内の免疫効果が髪の育成を害だと勘違いし、髪を育てるのを邪魔することが原因だと言われています。
 ただし解明されていないことも多く、現在でも研究が進められています。

 心身性のストレスが、髪に影響を与えるメカニズムなど、まだ具体的にわかっていない部分が多いのですが、髪の生成効率が低下したり、脱毛しやすいような細い髪しか生えてこないのは、血行の乱れやホルモンのバランス崩すことが原因だと考えられています。
 また現在の医学では、ストレス性の脱毛と円形脱毛症を別なものとしては考えておりません。

薄毛を回復させる方法はどのような方法がありますか?

 

 基本的には人それぞれです。その方の状態などによって、効果が期待できる手法は異なります。基本となるのは、やはり頭皮などの状態を的確に判断することでしょう。
 そこからがポイントで、簡単な育毛剤を使用することで髪が太さを増し、再度新しい髪の芽がでる場合もあります。当然、イオン導入などによって浸透性の効率を上げる方法もあります。
 さらに、多くの発毛サロンなどで用いる低周波治療器なども血行を促進させ、髪の回復につながる要因になります。日本ではまだ導入されていない低レベルのレーザーなどを照射する方法もあります。

 ただポイントになるのが、どこまで必要かというのには個人差があります。総合的に利用をしたほうが良い方や育毛剤単体でも十分な回復を望める方もあるでしょう。その判断基準のひとつとして、現在の状態や経過などをちゃんと把握することが、薄毛を回復させる一番のポイントになるかもしれません。

薄毛が回復している目安などありますか?

 

 髪の老化というのは、けして抜けるということだけではありません。白髪で紹介したような、髪の色素が薄くなったり、髪が細くなるといった現象のほうが、自分が気が付かないうちに起こると思います。あまりにも些細な変化で、多くの方がこの時にはわからないと思います。

 この状態を放置してしまうために、直接的な薄毛や脱毛などが進行します。

 回復の兆候として、ケアを始めると、多くの方が抜ける髪の本数の減少を一番に感じるようです。その後、抜けた髪をみると、毛先にくらべ根元が太くなっているのをみてとれます。これは、髪が育つ環境が改善されることによって、生成能力の向上と共に髪の太さがしっかりとしてくるからです。

 数ヶ月たつと、今度は1本の髪の色が毛先と根元を比べると、あきらかに違うということがあります。(注。この減少はメラノサイトの機能低下が起こっている人にしかわからない場合があります)

 多くの方が期待する、新しい髪の芽が生えるという現象。これが一番手間取ります。新しく生え出した髪の成長速度は、通常の髪に比べるとあきらかに遅くなります。ところが、ケアをはじめて育毛剤などを使うと、多くの方が、新しい髪も普通の髪のような成長スピードで髪が伸びるとお考えですが、これはまず不可能だと思います。ひとつの目安としては、通常の30%くらいの成長率とお考えいただくといいかもしれません。

 さらに、生え始めても、その髪は肉眼では確認できるほどの太さではなく、色素もないため、生えているという実感はないと思います。このために、定期的な頭皮や毛髪の診断は重要です。

 育毛剤をつかって効果がないと、途中で投げ出してしまう方がありますが、それはある期間ケアをしているのにも関わらず、どのような形で薄毛が改善しているのか分らないため、商品を変更したりケア法を変えてしまうのが、期待されるほどの結果に繋がらない一番の要因だと思います。

白髪の原因はなんでしょうか?

 

 人間は誰も歳を重ねていけばどこかに白髪が生え出るものです。その原因は一般的に加齢だと考えられています。生活や健康、それに年齢などによって、髪が細くなったり薄くなったりするように、白髪も髪の老化のひとつとされています。人間にはメラニンと呼ばれる成分があり、髪に色素をつけたり、肌を黒くしたり、眼の色を黒くするなど、アジア圏の人は欧米人に比べると、メラニン色素の量が多いです。

 ところが近年の生活習慣の欧米化によって、足の長さや顔が小さくなるなど、食生活などによって日本人のメラニン色素の生成量は30年に比べると明らかに減少しています。20代前半までに見られる髪や眼の色が明るくなっているのは、日々の生活が大きく影響していると考えられ、メラニン色素の生成量の低下がその要因のひとつです。

 さらに、身近な現象として、髪が細くなったりハリがなくなったりとする前に、髪が弱っている兆候のひとつとして、髪が染めてもいないのに茶色くなっているということです。これは、髪を生成する毛乳頭の側に存在するメラノサイトが、薄毛同様に毛根などの環境によって、色素の生成能力の機能低下が大きく反映されています。

 この状態を放置すれば、当然髪が茶色くなり、結果白髪になってしまいます。

白髪に対する対処法はありますか?

 

 先にお話をしたように、白髪の原因は加齢ではありますが、年齢を重ねていくことによって、髪や色素の生成能力の機能低下がもっとも分りやすい原因になります。僕の経験で、ケアをちゃんと行っている方は、実際、以前に比べると髪が茶色かった方が、頭皮や毛根の環境の改善、及び育毛剤などの使用によって、白髪が少なくなるという例もあります。その中で、一部商品で白髪に有効な成分というのも近年解明されています。

 代表的な成分としては、サンショウエキスやビールホップになります。この二つの成分を発見したのは、某大手化粧品メーカーの研究所です。本来は顔のシミやソバカスを引き起こすメラノサイトの減少させる成分を研究していたのが逆にメラノサイトの生成能力を向上させてしまう成分が発見されました。

 現在では、白髪などを抑制する養毛剤などで、サンショウエキスなどを成分配合した商品は多くなり、次世代成分としてビールホップが注目を浴びています。

 髪の老化の初期症状の色素の低下による茶髪などは、比較的簡単に回復が可能だと思います。ところが、完全に白髪になってしまっている髪の色素を回復させるのは、けして容易ではありません。先にお話をした二つの成分が配合されている育毛剤の使用と同時に、薄毛と同様の毛根に対するケアは不可欠です。
 白髪を回復させるには、薄毛よりも早期対処が回復のカギになります。